純血なるミセリコルデ+ONE 幸福の後ろに着いて
もしも、世界が繋がっていたら…。
「ぽこぺんをやりたいんだが…。」
それが彼の思いつきであった。
馬鹿なお話だ。
世界の命運だとか、気にしない。馬鹿なお話だ。
神の奇跡だとかそんなものは気にしない。今日は聖夜だ。
「でもさ、そんなことしても、MMとかAHとかRRとか持っている人に勝てないよ。」
宇宙人の考えることは分からない。
比喩ではない。彼は本当に宇宙人なのだ。
ラキヲ。
かつて宇宙統合艦隊を名乗り、父を船団長とする艦隊が地球に攻めて来た時にそれを全滅させた存在。
地球を守った一つの存在である。
歴史には公にされず、地球を守ったのだ。
歴史的に公にされた魔法使いとクラウ・ソラスの戦争。その陰で彼は戦っていた。
ボロボロの姿で運ばれ今は完全復活した。
「俺は挑戦するさ、何度でも。」
彼は夢を知らない。
彼は夢を持ったことが無いからだ。
しかし、何かしらの影響を受けてぽこぺんをやりたいと言い出した。
世界は平和ではない。しかし、今の世界は戦争をしていない。
この大ぽこぺん大会は後に世界的な行事となることをまだ誰も知らない。
ラキヲはその頃、夢を持っていた。
誰よりもぽこぺんを強くなりたいと。
「税金…そういう話はこっちに回さないでくれるとありがたいんだなぁ〜。」
ソードブレイカー現総司令マジコ。仕事ばかりの毎日。
現在はソードブレイカーの政界介入により、何を取り仕切るのか政界と交渉中なのだ。
軍人という看板では彼らは同じ悲しみを繰り返すだけである。
それこそまた同じ過ちを繰り返すだけである。
いまだ、反魔法使い派閥は存在する為、軍備の削減をしなければならない。
彼らは戦争以外の何かをしなければならないのだ。
「それにしても今日はクリスマスなんだなぁ〜…。」
お呼びが無い。
呼ばれても行けない。
哀れである。
「私がAH乗りになったらどうする?」
「唐突だね。…心配するよ。」
カップルがいた。
世界を転々に逃亡している彼ら二人。片方は罪人であり、片方は被害者である。
「ねぇ、ゆーちゃん…世界の全ての人が争いを知らないとしたら戦争が起きないと思う?」
「え…?あぁ…そうだろうね。」
「そうかな?」
「争いを知らなかったら、いつか何処からか来た争いに勝てないよ?」
世界は壊れやすい。
二人は知っていた。ゆーちゃんと清永夏美は。
今日はクリスマスである。
死人もまた君臨する。
ジェバ氏…彼はそこにいた。
「世界が平和だってのに…俺は何でここにいるんだよ…。」
現れるカラシニコフ、現れるリーレンス。
「さぁね…ただ私たちもクリスマスを楽しむ権利があるのではないかな?」
死人もまた笑う。
いや、笑ってはいないのだ。偽りの生。
死人使いのくだらない遊び。彼らの命は無い。
彼らはただ、後悔をさせられるためにココに呼ばれてきた。
「死人に口無し…しっかり後悔してくれ。」
その声は冷たかった。
斉藤正人…彼は死人使いになっていた。
彼の願いは晴香彼方を手に入れることだ。
その為に変な奴らを引き当ててしまった。
その時だ。
「よぉ、相棒。」
その声は…彼の冷たい瞳を暖めた。
「死人を連れて何処に行くのさ?」
「今日はクリスマスだぜ?」
「だから?」
「だから行くのさ!」
死人が蘇ったせいで問題が起きた。
清永姉妹の新たな戦いの火蓋が下ろされた。
斉藤正人は新たな罪を作った。
清永姉が蘇ったのだ。
宇宙統合艦隊が蘇った。
斉藤正人は新たな罪を作った。
しかしやがて戦争という大きな文字は泥沼と化す。
それは人々の想い故か?
とにかく今日はクリスマスだ。
やがて、世界は新たな年を迎える。
というわけで、来年もよろしく!
「おい…オチてないぞ。」
「年末企画も兼ねてるからな…。帳尻合わせみたいに修羅闘者共に任せるか?」
「来年はどんな小説書くんだか…。」
「来年は吸血鬼モノなんてどうだ?」
2007年、小説シリーズEND。
「ぽこぺんをやりたいんだが…。」
それが彼の思いつきであった。
馬鹿なお話だ。
世界の命運だとか、気にしない。馬鹿なお話だ。
神の奇跡だとかそんなものは気にしない。今日は聖夜だ。
「でもさ、そんなことしても、MMとかAHとかRRとか持っている人に勝てないよ。」
宇宙人の考えることは分からない。
比喩ではない。彼は本当に宇宙人なのだ。
ラキヲ。
かつて宇宙統合艦隊を名乗り、父を船団長とする艦隊が地球に攻めて来た時にそれを全滅させた存在。
地球を守った一つの存在である。
歴史には公にされず、地球を守ったのだ。
歴史的に公にされた魔法使いとクラウ・ソラスの戦争。その陰で彼は戦っていた。
ボロボロの姿で運ばれ今は完全復活した。
「俺は挑戦するさ、何度でも。」
彼は夢を知らない。
彼は夢を持ったことが無いからだ。
しかし、何かしらの影響を受けてぽこぺんをやりたいと言い出した。
世界は平和ではない。しかし、今の世界は戦争をしていない。
この大ぽこぺん大会は後に世界的な行事となることをまだ誰も知らない。
ラキヲはその頃、夢を持っていた。
誰よりもぽこぺんを強くなりたいと。
「税金…そういう話はこっちに回さないでくれるとありがたいんだなぁ〜。」
ソードブレイカー現総司令マジコ。仕事ばかりの毎日。
現在はソードブレイカーの政界介入により、何を取り仕切るのか政界と交渉中なのだ。
軍人という看板では彼らは同じ悲しみを繰り返すだけである。
それこそまた同じ過ちを繰り返すだけである。
いまだ、反魔法使い派閥は存在する為、軍備の削減をしなければならない。
彼らは戦争以外の何かをしなければならないのだ。
「それにしても今日はクリスマスなんだなぁ〜…。」
お呼びが無い。
呼ばれても行けない。
哀れである。
「私がAH乗りになったらどうする?」
「唐突だね。…心配するよ。」
カップルがいた。
世界を転々に逃亡している彼ら二人。片方は罪人であり、片方は被害者である。
「ねぇ、ゆーちゃん…世界の全ての人が争いを知らないとしたら戦争が起きないと思う?」
「え…?あぁ…そうだろうね。」
「そうかな?」
「争いを知らなかったら、いつか何処からか来た争いに勝てないよ?」
世界は壊れやすい。
二人は知っていた。ゆーちゃんと清永夏美は。
今日はクリスマスである。
死人もまた君臨する。
ジェバ氏…彼はそこにいた。
「世界が平和だってのに…俺は何でここにいるんだよ…。」
現れるカラシニコフ、現れるリーレンス。
「さぁね…ただ私たちもクリスマスを楽しむ権利があるのではないかな?」
死人もまた笑う。
いや、笑ってはいないのだ。偽りの生。
死人使いのくだらない遊び。彼らの命は無い。
彼らはただ、後悔をさせられるためにココに呼ばれてきた。
「死人に口無し…しっかり後悔してくれ。」
その声は冷たかった。
斉藤正人…彼は死人使いになっていた。
彼の願いは晴香彼方を手に入れることだ。
その為に変な奴らを引き当ててしまった。
その時だ。
「よぉ、相棒。」
その声は…彼の冷たい瞳を暖めた。
「死人を連れて何処に行くのさ?」
「今日はクリスマスだぜ?」
「だから?」
「だから行くのさ!」
死人が蘇ったせいで問題が起きた。
清永姉妹の新たな戦いの火蓋が下ろされた。
斉藤正人は新たな罪を作った。
清永姉が蘇ったのだ。
宇宙統合艦隊が蘇った。
斉藤正人は新たな罪を作った。
しかしやがて戦争という大きな文字は泥沼と化す。
それは人々の想い故か?
とにかく今日はクリスマスだ。
やがて、世界は新たな年を迎える。
というわけで、来年もよろしく!
「おい…オチてないぞ。」
「年末企画も兼ねてるからな…。帳尻合わせみたいに修羅闘者共に任せるか?」
「来年はどんな小説書くんだか…。」
「来年は吸血鬼モノなんてどうだ?」
2007年、小説シリーズEND。
12月25日 (火)22時27分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ+ 幸福の後ろには誰がいる?
幸福の後ろには誰がいる?
不幸と言う悪魔さ
奴らは他人の妬みで、奴らは他人の損害さ
幸福の後ろには不幸がある
斉藤正人は優しい目であった
目指すことを知る目
その目は前を見て、その目は無知でありながら強い
遠い先に何があるか、彼には未だわからない
理解をしようとする
途方も無く大きなもの…未来を
既に『それ』は冷たかった
「俺は求め続けますよ…この世界の平和を」
彼にとっての平和は『それ』の蘇生である
冷たくなった『それ』
晴香彼方の死肉を見て彼は微笑んだ
純血なるミセリコルデ/了
不幸と言う悪魔さ
奴らは他人の妬みで、奴らは他人の損害さ
幸福の後ろには不幸がある
斉藤正人は優しい目であった
目指すことを知る目
その目は前を見て、その目は無知でありながら強い
遠い先に何があるか、彼には未だわからない
理解をしようとする
途方も無く大きなもの…未来を
既に『それ』は冷たかった
「俺は求め続けますよ…この世界の平和を」
彼にとっての平和は『それ』の蘇生である
冷たくなった『それ』
晴香彼方の死肉を見て彼は微笑んだ
純血なるミセリコルデ/了
12月16日 (日)16時00分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・最終回 正義など無い世界に
五百万の修羅闘者を束ねる4人の修羅達
しかし、既に1人は逝っていた
涙は流さない
彼らは涙を知らないのだ
知る者は心に弱さがある
だが、涙こそ強さだと言う修羅闘者もまた存在した
ガリュウガに乗る修羅闘者である
彼はあの第二次中等戦争に参加した男であった
いや、今も参加しているのかもしれない
何故なら彼はこう言った
「戦いは未だに終わっていない」
純血なるミセリコルデ、最終話
「正義など無い世界に」
しかし、既に1人は逝っていた
涙は流さない
彼らは涙を知らないのだ
知る者は心に弱さがある
だが、涙こそ強さだと言う修羅闘者もまた存在した
ガリュウガに乗る修羅闘者である
彼はあの第二次中等戦争に参加した男であった
いや、今も参加しているのかもしれない
何故なら彼はこう言った
「戦いは未だに終わっていない」
純血なるミセリコルデ、最終話
「正義など無い世界に」
11月23日 (金)22時49分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・27 目覚めるモノ達
ココは戦場だが、平和と言う夜明けを求める者がいる限り救いはある
戦争の継続を求めるモノ達
戦争があるべき方向に向かうまでただ戦争を繰り返し続けるモノ
それは意志であった
意志の力で世界は容易に動く
パルチザンは発射していくビームで次々と敵機を焼きつける
いや敵味方問わずである
「リーレンス!それでは仲間にも当たってしまう」
見境無しのビームの発射にトマージは怒りを見せる
既にエクスカリバーの御前である
仲間割れは不利な状況しか作らない
戦況は優性だ
政治的な立場の無くなったミセリの強行作戦は脆くも崩れてきている
「トマァアジィ!君には僕から誕生日プレゼントだ!!」
パルチザンが接近してくる
マジコ牧師のパイレーツガバリが銃撃をするも、銃弾がビームで焼かれる
「リーレンス…!」
「君と会った時からだ…君と会った時からこうなることは分かっていた」
リーレンスはアイズフの死後に現れた魔法使い
魔法で自分がソードブレイカーの血族に入っていると言い張った
その時だ
その時、アイズフの存在に気がついた
彼はいつしか自分の邪魔になると
それさえもリーレンスは知っていた
彼の得意な魔法は存在である
存在が成す力の全てを心得ている
自分がそれになりきることもでき、未来にその存在が何をするのかもすべて見ることができる
しかし、リーレンスはゴールドマン因子を持つ者
ソードブレイカーの行く末を記録するものなのだ
「リーレンス、やはりお前は!!」
サムライガバリの刀が迫る
パルチザンのビーム攻撃に怯む事を知らない
「そうさ。僕はこの瞬間でさえ自分の能力で承知していたさ!」
「何故だ!!何故、私の血族と言い張った!!」
リーレンスは笑う
「それこそがゴールドマンの意志…生きとし生きるものの未来を閉ざそうとするものの意志の力なのだ!」
昔、沈黙戦争でゴールドマンは笑って死んだ
隠されていた真意
それは未来を閉ざす準備が万端だったのだ
サムライガバリとパルチザンはぶつかり合った
エクスカリバーその巨体
その巨体には死角がある
小型機に取り付かれれば応対できない
その為にカリバーンが配備されている
しかし、カリバーン部隊は部隊として機能しなくなっていた
それどころか敵と化している者もいる
その中、青い光がエクスカリバーを切り裂いていく
クラウ・ソラスだ
「切りつけろ…思うがまま、その悪を」
クラウ・ソラスの声に応え、機体は四本の羽を開いてエクスカリバーを切りながら上昇していく
「私が死ぬのか」
ダートはそう思った
爆発音が近い
その中でゆっくりと歩いてくる仮面の男 ユート
仮面を外す
そこには疲れた瞳の男がいた
名前は塩水勇人と言う
ダートの子供である
塩水はダートの妻の姓である
「オヤジ」
「勇人」
「何が間違ってたとか…分かるか?」
「分からんな」
「そうか」
「俺は親父が嫌いだった。だから学校の資料をソードブレイカーに売った。だがな、違うのかもしれない。俺はあんたが好きだったから、止める為にそういうことをしたんだと思う」
「そうか」
二人は笑っていた
二人とも疲れている
「嫌いだったら死ぬ思いをしてこんなところまで来ないだろ?」
「そうだな」
エクスカリバーが爆散した
この戦いを後に魔法使いの立場は絶望的だった
確かに正人たちは戦った
しかし、それは魔法使いが戦ったとは認知されていなかった
今の世界は誰が政権を行うのか
それで盛り上がっていた
良い意味でも悪い意味でも
「正子さん!」
フリードマンからの電話
戦争終結後、関係者は長い取調べを食らった
正人は正子とは別人であるということで取調べを逃れた
しかし、フリードマンはどうなのだろうか?
自分は正子では無い
正人だ
「やったな、フリードマン」
「へ…?お前誰だよ」
「俺は…斉藤正人だ」
物語は徐々に終結した
しかし、世界はまだ平和になったわけではない
トマージは分かっていた
まだ戦争は終わっていない
絶望的な魔法使いの評判
これを回復しなければならない
その為に彼は動かなければならない
彼は父親に戦争を終わらせるように言われた
師匠にも
そしてリーレンスにも
彼との決着を付ける時
死ぬ瞬間の彼から発せられた言葉が耳に残っている
「戦争の継続を止めるというのならしてみろ…ただし、絶対だぞ…私を殺すと言うことはそういうことだ」
トマージは頷く
「当たり前だ。その為にお前を倒した」
第六話/了
戦争の継続を求めるモノ達
戦争があるべき方向に向かうまでただ戦争を繰り返し続けるモノ
それは意志であった
意志の力で世界は容易に動く
パルチザンは発射していくビームで次々と敵機を焼きつける
いや敵味方問わずである
「リーレンス!それでは仲間にも当たってしまう」
見境無しのビームの発射にトマージは怒りを見せる
既にエクスカリバーの御前である
仲間割れは不利な状況しか作らない
戦況は優性だ
政治的な立場の無くなったミセリの強行作戦は脆くも崩れてきている
「トマァアジィ!君には僕から誕生日プレゼントだ!!」
パルチザンが接近してくる
マジコ牧師のパイレーツガバリが銃撃をするも、銃弾がビームで焼かれる
「リーレンス…!」
「君と会った時からだ…君と会った時からこうなることは分かっていた」
リーレンスはアイズフの死後に現れた魔法使い
魔法で自分がソードブレイカーの血族に入っていると言い張った
その時だ
その時、アイズフの存在に気がついた
彼はいつしか自分の邪魔になると
それさえもリーレンスは知っていた
彼の得意な魔法は存在である
存在が成す力の全てを心得ている
自分がそれになりきることもでき、未来にその存在が何をするのかもすべて見ることができる
しかし、リーレンスはゴールドマン因子を持つ者
ソードブレイカーの行く末を記録するものなのだ
「リーレンス、やはりお前は!!」
サムライガバリの刀が迫る
パルチザンのビーム攻撃に怯む事を知らない
「そうさ。僕はこの瞬間でさえ自分の能力で承知していたさ!」
「何故だ!!何故、私の血族と言い張った!!」
リーレンスは笑う
「それこそがゴールドマンの意志…生きとし生きるものの未来を閉ざそうとするものの意志の力なのだ!」
昔、沈黙戦争でゴールドマンは笑って死んだ
隠されていた真意
それは未来を閉ざす準備が万端だったのだ
サムライガバリとパルチザンはぶつかり合った
エクスカリバーその巨体
その巨体には死角がある
小型機に取り付かれれば応対できない
その為にカリバーンが配備されている
しかし、カリバーン部隊は部隊として機能しなくなっていた
それどころか敵と化している者もいる
その中、青い光がエクスカリバーを切り裂いていく
クラウ・ソラスだ
「切りつけろ…思うがまま、その悪を」
クラウ・ソラスの声に応え、機体は四本の羽を開いてエクスカリバーを切りながら上昇していく
「私が死ぬのか」
ダートはそう思った
爆発音が近い
その中でゆっくりと歩いてくる仮面の男 ユート
仮面を外す
そこには疲れた瞳の男がいた
名前は塩水勇人と言う
ダートの子供である
塩水はダートの妻の姓である
「オヤジ」
「勇人」
「何が間違ってたとか…分かるか?」
「分からんな」
「そうか」
「俺は親父が嫌いだった。だから学校の資料をソードブレイカーに売った。だがな、違うのかもしれない。俺はあんたが好きだったから、止める為にそういうことをしたんだと思う」
「そうか」
二人は笑っていた
二人とも疲れている
「嫌いだったら死ぬ思いをしてこんなところまで来ないだろ?」
「そうだな」
エクスカリバーが爆散した
この戦いを後に魔法使いの立場は絶望的だった
確かに正人たちは戦った
しかし、それは魔法使いが戦ったとは認知されていなかった
今の世界は誰が政権を行うのか
それで盛り上がっていた
良い意味でも悪い意味でも
「正子さん!」
フリードマンからの電話
戦争終結後、関係者は長い取調べを食らった
正人は正子とは別人であるということで取調べを逃れた
しかし、フリードマンはどうなのだろうか?
自分は正子では無い
正人だ
「やったな、フリードマン」
「へ…?お前誰だよ」
「俺は…斉藤正人だ」
物語は徐々に終結した
しかし、世界はまだ平和になったわけではない
トマージは分かっていた
まだ戦争は終わっていない
絶望的な魔法使いの評判
これを回復しなければならない
その為に彼は動かなければならない
彼は父親に戦争を終わらせるように言われた
師匠にも
そしてリーレンスにも
彼との決着を付ける時
死ぬ瞬間の彼から発せられた言葉が耳に残っている
「戦争の継続を止めるというのならしてみろ…ただし、絶対だぞ…私を殺すと言うことはそういうことだ」
トマージは頷く
「当たり前だ。その為にお前を倒した」
第六話/了
11月20日 (火)23時44分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・26 目覚めるモノ達
スピードを上げていくミセリコルデ
それは限界速度を超えていた
それは機体の耐久力の限界がやってくることを意味していた
「もっとだ…もっと早く!!」
パイロットの命にも差し障りが来る
彼方は瞳を空けられないほどのGを受けていた
その時、サブスクリーンの中から文字が浮かんだ
「我が名はクラウ・ソラス…」
「クラウ…ソラス?」
ふと、正人はそのサブスクリーンを見る
その時、Gが止まった
「我を身に纏うものよ…お前の魔力で我を本当の鎧とするのだ」
動き出したクラウ・ソラス
彼方はその名前を知っている
進化する機体
ミセリコルデはやがて姿を変える
それは正人の変身の魔法
それはミセリコルデの本当の姿
青き光に包まれたその姿
光の巨人と化した
その姿は中等戦争で戦ったオリジナルMM クラウ・ソラスの姿であった
「クラウ・ソラス…不敗の剣…という意味か…」
「我は不可能を可能とする…お前に重力という鎖を断ち切らせる…文字通り、不敗の剣として戦うのだ」
クラウ・ソラスの声に正人は頷く
しかし彼方はそれを良い目で見ていなかった
クラウ・ソラスは次々と敵であるカリバーンを撃墜していく
やがて、そこでひとまわり大きなMMを見る
クレイモアと呼ばれる新型MMである
フォルツ連合のカラシニコフの乗機だ
その機体は2機のカリバーンによって撃墜された
しかし、それは装甲に過ぎず
中から現れた本体は高速で2機のカリバーンを撃退
そして、クラウ・ソラスを見た
「ほぉ…役者が出揃ったと言うことか…」
カラシニコフの言葉
「な…に…?」
正人は緊張していた
手を緩めることが出来ない状況
「リーレンスも動きだした…これで我々ゴールドマン因子を持つ者が出揃ったのだ」
「因子…ゴールドマン…?」
「戦争をあるべき方向に進めるために作られた因子…正人、あなた。そしてカラシニコフ…リーレンス…そして」
それは彼方の口から発せられた言葉であった
「ゴールドマンは死んだ。死ぬ前に我々に手術をしたのだよ、ゴールドマンに。私はミセリの行く末を記録するもの。リーレンスはソードブレイカーの行く末を記録するものだ」
カラシニコフはそう言った
「じゃ…じゃあ、俺は…?」
正人の声
嫌な予感がする
「人の限界を記録するもの」
晴香の言葉
「貴方の過去の記憶は偽りのもの。あなたの力を閉じ込め、無限の力を抑制した」
徐々にだが昔のことが思い出せなくなってきた
正人は虚ろだ
「そんなに簡単に魔法は弱まったりしない…あなたには仕掛けがしてあったの。それを超えた…あなたは人間に限界が無いと記録することができたのよ」
晴香彼方の言葉
何処か悲しげであった
最初から彼女は全てを知っていたのだ
「幼い頃の…記憶は…」
正人は
「ただの実験の産物さ」
正人は止まっていた
気がつけば世界は白紙になる
すると、カラシニコフの乗るクレイモアに直撃弾が決まる
赤いカリバーンだ
「まだ…まだ生きていたのか?」
「俺の太陽に焼ききれないものは無ぇんだぁあ!!!」
カリバーンのマシンガン
「ふ…そんな弾に当たるほど……ん?」
周りにはガバリの群
「撃てぇえ!!!」
貫かれるクレイモアのコクピット
正人は夢を見ていた
少女が自分に手を延ばす
今度は自分が閉じ込められていたのだ
今度は逆だ
世界は窮屈に見えた
しかし
しかし、少女は笑っていた
苦しげだが確実に
その少女 晴香彼方は笑っていた
「私を助けた記憶は嘘じゃない」
少女の名前を知らなかった
少女の顔
自分はそれに化けていた
成長した彼女の顔
それは晴香彼方であった
気が付かなかった自分が恥ずかしかった
もちろんのこと、トマージも彼女の幼い頃の顔を知らなかったのだ
「そうだ」
「実験なんかじゃない!!!!!俺の記憶は本物だぁああ!!!!」
リーレンスはふと、カットラス艦の中で舌打ちをしていた
「世界が変わりましたか」
ゴールドマン因子を持つ者は土壇場で何処までも強くなれる
実験されていた正人は精神的なダメージを受けた
それ故、その力が発揮された
彼の記憶は偽りからその力によって本物になった
「人間に限界は無かったのか…なるほど、私も動かなきゃな」
リーレンスはMM−03 パルチザンに乗る
戦場に赴く
11月17日 (土)22時23分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・25 目覚めるモノ達
放たれる鉄球はウォーハンマーのもの
慣れない手つきで操縦しているカリバーンパイロットを圧倒する
だが、慣れた手つきでそれをことごとく避けるものが現れた時、戦場は激化する
「ち…年貢の納め時ってか?」
そんなウォーハンマーへの助け舟
「フリードマン特佐、手を貸すぜ!」
「オラオラオラオラオラ!!!!」
ミセリに不満を持つモノ達による援護であった
その援護攻撃はカリバーンによるもの
カリバーンVSカリバーン
まさしく戦場は激化していた
「へ…すっかり、俺の立ち位置を取られたな…」
昔は多少のムチャは自分の仕事だと思っていた
それ故自分がAAAの位を与えられた
今はその位を今、戦っている同志たちに渡したい
「お前ら、俺と共同戦線やるなら舌噛まずについてこい!!」
フリードマンの叫び
ウォーハンマーの二つの鉄球が発射
「合体攻撃ですね、特佐!」
「俺も!!」
「私はフォローを…」
黒色のガバリ2機が鉄球を片手で掴む
空いている方の手はマシンガンを持つ
弾丸を発射させる
それと同時にウォーハンマーの鉄球が高速で回転する
そして、三機目の黒色のガバリは魔法で回転によるパイロットの精神状態、体調の安定を保たす為に回復魔法を唱える
「うぉおおおおおお!!!ジェットストリィイイム!!!サアァアアアクル!!!!」
その頃、ミセリコルデは空中で片手を失ったカリバーンと向かい合っていた
それは先程のジェバ氏のだ
もちろんジェバ氏が乗っている
「正子さん…いえ、正人…俺はあんたを殺すように再指令を頂いた。これで好き勝手やらせてもらえるぜ」
「何?!」
正人に言い放たれたジェバ氏の言葉
こいつは敵だ
正人はとっさに間を空ける
「おっと、動くな!こいつが死んでもいいのか?!」
カリバーンのその腕は稲次一馬を握りつぶそうとしている
「へ…武装らしい武装は無ぇか…武装解除しろって叫びたかったんだがな…まぁいい」
「あぁ、本当…まぁいいって感じだぜ」
それは正人の言葉ではなかった
一馬が笑っていた
「な…?」
ブチッ
カリバーンのコクピットに衝撃波が走った
コクピットが潰れた
落下していくカリバーン
「一馬!!!!」
落下していくカリバーンに向かうミセリコルデ
「俺に構うな!正人!!!お前はもっと天を高く飛べ!!!それがお前のやるべきことだ!!!!お前は正義の味方になれ!!!!!」
爆発するカリバーン
それは一馬の衝撃波の魔法による自爆であった
自分を殺し、正人に使命を与えた
止まらない正人の涙
「…一馬はあなたに」
「いや、何も言わなくて良いよ、晴香。そうさ…俺は」
正義の味方にならなければならない
展開する四本の羽
限界まで速度を出すミセリコルデ
慈悲なる剣は次々とその翼ですれ違ったカリバーンを切り裂いていく
まるで鬼神であった
「世界の秩序を乱すのは彼らか…目に余るとは思っていたが…」
「我々修羅闘者も少々だが力をかすか」
カリバーンの人間狩り部隊を駆逐する機体 それがRRだった
「秩序を乱すのは差別という言葉ではない…志だ…志無き者が戦争を創るな!」
RR ガリュウガ
その拳で一騎当千を魅せる
そこに割ってはいるかのように現れるサムライガバリとパイレーツガバリ
「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤソイヤソイヤソイヤ!!!!」
マジコ牧師のパイレーツガバリは手にした銃で的確にコクピットに狙っていく
「我が刀に悪しき志の血を!」
サムライガバリの一閃
次々に撃破されていくカリバーン
「ほぉ…刀を持つ機体とは…貴様、名はなんだ?」
ふと、共闘しているガリュウガのパイロットが聞く
それは修羅の声
修羅の言葉
修羅が名前を聞くと言うことにはそれ相応の意味があるのだ
「僕はマジ…」
「私の名前は東原だ」
トマージはそう言った
ガリュウガのパイロットはそれ聞いて納得する
「ふ…そうか…」
微笑み
そして二人の修羅は出会った
修羅闘者の二人は向くほうが同じだ
明日の方向に向いている
「東原…道は俺を含む他の修羅が築く。お前は修羅としてこの下らん闘争を消せ…火消しではない!修羅は火を広げるもの!!だが…」
「だが、その火が腐ったものならば…それを叩き消すのみ!!!!」
慣れない手つきで操縦しているカリバーンパイロットを圧倒する
だが、慣れた手つきでそれをことごとく避けるものが現れた時、戦場は激化する
「ち…年貢の納め時ってか?」
そんなウォーハンマーへの助け舟
「フリードマン特佐、手を貸すぜ!」
「オラオラオラオラオラ!!!!」
ミセリに不満を持つモノ達による援護であった
その援護攻撃はカリバーンによるもの
カリバーンVSカリバーン
まさしく戦場は激化していた
「へ…すっかり、俺の立ち位置を取られたな…」
昔は多少のムチャは自分の仕事だと思っていた
それ故自分がAAAの位を与えられた
今はその位を今、戦っている同志たちに渡したい
「お前ら、俺と共同戦線やるなら舌噛まずについてこい!!」
フリードマンの叫び
ウォーハンマーの二つの鉄球が発射
「合体攻撃ですね、特佐!」
「俺も!!」
「私はフォローを…」
黒色のガバリ2機が鉄球を片手で掴む
空いている方の手はマシンガンを持つ
弾丸を発射させる
それと同時にウォーハンマーの鉄球が高速で回転する
そして、三機目の黒色のガバリは魔法で回転によるパイロットの精神状態、体調の安定を保たす為に回復魔法を唱える
「うぉおおおおおお!!!ジェットストリィイイム!!!サアァアアアクル!!!!」
その頃、ミセリコルデは空中で片手を失ったカリバーンと向かい合っていた
それは先程のジェバ氏のだ
もちろんジェバ氏が乗っている
「正子さん…いえ、正人…俺はあんたを殺すように再指令を頂いた。これで好き勝手やらせてもらえるぜ」
「何?!」
正人に言い放たれたジェバ氏の言葉
こいつは敵だ
正人はとっさに間を空ける
「おっと、動くな!こいつが死んでもいいのか?!」
カリバーンのその腕は稲次一馬を握りつぶそうとしている
「へ…武装らしい武装は無ぇか…武装解除しろって叫びたかったんだがな…まぁいい」
「あぁ、本当…まぁいいって感じだぜ」
それは正人の言葉ではなかった
一馬が笑っていた
「な…?」
ブチッ
カリバーンのコクピットに衝撃波が走った
コクピットが潰れた
落下していくカリバーン
「一馬!!!!」
落下していくカリバーンに向かうミセリコルデ
「俺に構うな!正人!!!お前はもっと天を高く飛べ!!!それがお前のやるべきことだ!!!!お前は正義の味方になれ!!!!!」
爆発するカリバーン
それは一馬の衝撃波の魔法による自爆であった
自分を殺し、正人に使命を与えた
止まらない正人の涙
「…一馬はあなたに」
「いや、何も言わなくて良いよ、晴香。そうさ…俺は」
正義の味方にならなければならない
展開する四本の羽
限界まで速度を出すミセリコルデ
慈悲なる剣は次々とその翼ですれ違ったカリバーンを切り裂いていく
まるで鬼神であった
「世界の秩序を乱すのは彼らか…目に余るとは思っていたが…」
「我々修羅闘者も少々だが力をかすか」
カリバーンの人間狩り部隊を駆逐する機体 それがRRだった
「秩序を乱すのは差別という言葉ではない…志だ…志無き者が戦争を創るな!」
RR ガリュウガ
その拳で一騎当千を魅せる
そこに割ってはいるかのように現れるサムライガバリとパイレーツガバリ
「ソイヤ!ソイヤ!ソイヤソイヤソイヤソイヤ!!!!」
マジコ牧師のパイレーツガバリは手にした銃で的確にコクピットに狙っていく
「我が刀に悪しき志の血を!」
サムライガバリの一閃
次々に撃破されていくカリバーン
「ほぉ…刀を持つ機体とは…貴様、名はなんだ?」
ふと、共闘しているガリュウガのパイロットが聞く
それは修羅の声
修羅の言葉
修羅が名前を聞くと言うことにはそれ相応の意味があるのだ
「僕はマジ…」
「私の名前は東原だ」
トマージはそう言った
ガリュウガのパイロットはそれ聞いて納得する
「ふ…そうか…」
微笑み
そして二人の修羅は出会った
修羅闘者の二人は向くほうが同じだ
明日の方向に向いている
「東原…道は俺を含む他の修羅が築く。お前は修羅としてこの下らん闘争を消せ…火消しではない!修羅は火を広げるもの!!だが…」
「だが、その火が腐ったものならば…それを叩き消すのみ!!!!」
11月17日 (土)00時02分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・24 目覚めるモノ達
その機体こそ、MMミセリコルデ
正人の乗機である
ミセリコルデの四本の翼が展開し、着陸時の衝撃を和らげる
まるでパイロットがいるかのような自身を安心させる降り方
だが、正人が乗った時にはシートも冷たい
パイロットはいなかった
ミセリコルデに乗り、正人は手を伸ばす
「彼方!乗って!君も行くんだ!!」
正人の叫び
彼方はその叫びを受け止める
ミセリコルデ飛翔
しかし、その飛翔を止める影
「大気圏突入…今しか無いんんだなぁ〜トマージ待ってるんだなぁ〜〜!!」
カットラス艦隊
ソードブレイカーの艦隊の名前だ
リーレンスが持ってきた新造艦で構成された艦隊であるが、トマージの生存が確認された以上
海賊の刃である『カットラス』は海賊かのように自由に行動を起こす
迅速な対応の下に個人個人に勝手にやる
ソードブレイカーのゲリラ戦法である
その指揮系統のいい加減さがご都合主義と言われる恐れがある
だが、ソードブレイカーにも成す事がある
それをいち早くするにはこのような部隊がいるのだ
艦隊指揮官はカタチだけであるがマジコ牧師である
カットラス艦隊は個別に指揮権を持つ
隊に上位関係は無い
上があるとしたらトマージのみだ
カットラス艦隊は各々で大気圏に突入
その艦隊の攻撃先はミセリの基地という基地であった
同志である旧人類を救うために立ち上がる彼らは正義ではあった
砲撃に次ぐ砲撃
出撃されるガバリ
相当数のガバリが用意されていた
それは晴香重工、月重工、隠しコロニーによって用意されたガバリである
その数はカリバーンと互角
何処であろうとも撃ち合いが始まる
その隙にマインゴーシュはマジコ牧師のカットラス艦と合流
マインゴーシュに積まれている新型AHが姿を現す
サムライガバリと同時に開発され、先にできあがっていたパイレーツガバリである
トマージはそれをマジコに渡しに来たのだ
「トマージ、久し振りなんだなぁ〜!!」
「話は後だ。ミセリは既にエクスカリバーを中心とする部隊を編成している…エクスカリバー一機でAH何百機分の性能はある…各地の基地は他の艦隊に任せて我々はエクスカリバーに…」
エクスカリバーはその正体を現していた
MM−01 エクスカリバー
中等戦争中の不可侵領域は巨大なMMに改造されていたのだ
もちろん操縦するのはダート
搭載される大量の核弾頭、MM、そして、巨大な砲塔
1機で国を一つ終わらせられるやもしれない
「僕も行くよ」
その声はリーレンスであった
彼はトマージの生存故、指揮権を無くしていた
その彼が何故ココにいるかトマージには分からなかった
邪悪な物を感じる
それがトマージの考えであった
しかし…
「…分かった、リーレンス。同じ剣を握ろう…矛先は同じだ」
トマージのマインゴーシュ、マジコのカットラスはエクスカリバーへ
そして、フリードマンは戦地にいた
アシティ・セントレ港の地下から現れたエクスカリバー
そこを駐留するカリバーン部隊との激闘
ウォーハンマー1機での戦いは難航していた
11月15日 (木)22時55分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・23 目覚めるモノ達
吹き飛ばされていく
友よ
友は何故こうなってしまったのか?
「うああああああああああああ!!!!」
正人は正子へと姿を変えた
それは熱血
起死回生の熱血であった
友を救う為の熱血
いや、友を助けなかった後悔の力
「変身…?変身魔法か…いや、この顔何処かで…」
その顔をズームし検索するジェバ氏
すぐさま検索され出た答え
それはフォルツ連合でありミセリコルデのパイロットである斉藤正子
ジェバ氏はテストパイロットだが性格故問題が多い
先走っての発砲は彼を苦しめる結果となる
「フォ…フォルツ連合…!!」
カリバーンが土下座の格好をしようとする
しかし、それでは正子の怒りを止められない
放たれた正子の右腕が刃となりカリバーンを切りつける
それが正子の得意な魔法
彼女、いや彼が得意とするのは性転換魔法ではなく、体を部分的に変身させることである
少女の姿にしか変われないのは彼のトラウマのせいであった
所謂、扉を閉めていたのだ
彼には無限力がある
爆発的な
カリバーンの左腕を切り飛ばし、正子は咆哮する
「やめなさい」
優しい腕
その腕が次のニ撃目を止める
拳を平手で受け止めるのではなく、あくまで優しく
横から彼を止めた
「これ以上やっていたら本当に稲次君は死ぬわ」
その腕は晴香彼方であった
彼方は倒れている一馬の方を指差す
まだ息がある
正子は止まった
熱血は止まった
熱すぎる熱血は心を溶かす
溶かしすぎて正義の心までも溶かす可能性がある
その熱血を止めたのだ彼方は
「早く!!早く、一馬を病院に連れて行け!!」
ジェバ氏のカリバーンが残った腕に一馬を乗せ、飛び立つ
「目覚めたか…三番目のゴールドマンよ…これより、審判者としてのシステムを起動させる。我が名はクラウ・ソラス」
正子から正人へと戻った彼は疲れていた
初めて力を解き放った
その反動は強い
「ありがとう、晴香さん」
「…彼方で良いよ」
その声は優しさに満ちていた
「…僕、いや俺も早く病院に…」
疲れ果てている正人
その足はボロボロだ
一歩一歩が歪む
永久に道ができているかのように
ただの道が、終わりの無い迷路である
ふと、空を見上げると
ゆっくりと降下してくる機体があった
友よ
友は何故こうなってしまったのか?
「うああああああああああああ!!!!」
正人は正子へと姿を変えた
それは熱血
起死回生の熱血であった
友を救う為の熱血
いや、友を助けなかった後悔の力
「変身…?変身魔法か…いや、この顔何処かで…」
その顔をズームし検索するジェバ氏
すぐさま検索され出た答え
それはフォルツ連合でありミセリコルデのパイロットである斉藤正子
ジェバ氏はテストパイロットだが性格故問題が多い
先走っての発砲は彼を苦しめる結果となる
「フォ…フォルツ連合…!!」
カリバーンが土下座の格好をしようとする
しかし、それでは正子の怒りを止められない
放たれた正子の右腕が刃となりカリバーンを切りつける
それが正子の得意な魔法
彼女、いや彼が得意とするのは性転換魔法ではなく、体を部分的に変身させることである
少女の姿にしか変われないのは彼のトラウマのせいであった
所謂、扉を閉めていたのだ
彼には無限力がある
爆発的な
カリバーンの左腕を切り飛ばし、正子は咆哮する
「やめなさい」
優しい腕
その腕が次のニ撃目を止める
拳を平手で受け止めるのではなく、あくまで優しく
横から彼を止めた
「これ以上やっていたら本当に稲次君は死ぬわ」
その腕は晴香彼方であった
彼方は倒れている一馬の方を指差す
まだ息がある
正子は止まった
熱血は止まった
熱すぎる熱血は心を溶かす
溶かしすぎて正義の心までも溶かす可能性がある
その熱血を止めたのだ彼方は
「早く!!早く、一馬を病院に連れて行け!!」
ジェバ氏のカリバーンが残った腕に一馬を乗せ、飛び立つ
「目覚めたか…三番目のゴールドマンよ…これより、審判者としてのシステムを起動させる。我が名はクラウ・ソラス」
正子から正人へと戻った彼は疲れていた
初めて力を解き放った
その反動は強い
「ありがとう、晴香さん」
「…彼方で良いよ」
その声は優しさに満ちていた
「…僕、いや俺も早く病院に…」
疲れ果てている正人
その足はボロボロだ
一歩一歩が歪む
永久に道ができているかのように
ただの道が、終わりの無い迷路である
ふと、空を見上げると
ゆっくりと降下してくる機体があった
11月12日 (月)22時32分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・22 目覚めるモノ達
中東戦争中、ミセリの使うMMと修羅闘者と呼ばれる組織群の使うRR(リュウガ連)
彼らは戦っていた
しかしそれは公式では明かされない情報
MMとRRは互角以上の戦いをしていた
それは歴史を覆す情報でもあった
MMは負けを知らない
歴史はそうであった
その戦いの最中、初めて実戦に投入されたMM 四大聖剣
その四大聖剣の一本をRRは撃破している
この情報を見つけたのはフリードマンであった
ミセリのAAAであり、フォルツ連合の一人であるフリードマンならば情報収集は容易である
しかしそれはそこまでの話であった
「フリードマン…これ以上の機密の介入は…」
横から現れたカラシニコフがスクリーンを消した
情報収集をミセリのコンピューターでしていた
そのコンピューターを横から消されたわけだ
「お前の命に直結する」
「てめぇ、ダートの回しもんかァア!!」
フリードマンは考えなく拳を振るう
それは命を狙われていると言う焦りでもあった
しかし、その拳を跳躍で避けるカラシニコフ
「伊達にフォルツ連合ではないので…これくらいは」
カラシニコフは微笑む
温かみも無く、冷たさも無い
「…俺だってフォルツ連合さ。お前も敵ならば、今ココで…」
「いや、待って下さいよ。それはココですることではない…それは外ですることだ」
「!?」
「なるほど…稲次一馬…衝撃魔法を得意としているようだな…」
カリバーンのパイロットはマシンガンを構えながら二人に言う
「斉藤正人…貴様が得意とする魔法をココに出して見ろ…出なければ引き金を引く」
このカリバーンのパイロット ジェバ氏はとても短気である
幼少の頃、魔法がつかえると言うだけで苛められた
ジェバ氏は必死に勉強し魔法高校を首席で合格
そしてミセリ専属のテストパイロットになり、カリバーンの開発に携わった
人間狩り、旧人類の抹殺
それを任命された量産型MM カリバーン
その開発に
正人は自分の魔法を一馬や他の人間に見せていいものなのだろうか?
そう思った
「いや、こいつは今疲れて魔法出せないんだよ」
一馬は正人を庇おうとする
「うるせぇんだよぉ!!どーせ、出せねぇんだろう!!?」
カチッ!
マシンガンの弾が
鋼の塊が
正人を貫こうとする
全国ネットで映るダートの姿
その後ろにはミセリの重役が映る
過激派と呼ばれる連中の顔だ
「我々ミセリはあるべき結論に辿り着きました。魔法を使えない者を旧き人類、魔法を使える者を新しき人類とし、我々はとるべき処理をとります。人は新しいものがでれば古いものを捨てるでしょう?それと同じです」
ダートは微笑んではいるが心の中では…
「あの女と同じことを私はしているだけだ」
その瞳には自分の忌むべき、旧人類の妻が映っていた
彼らは戦っていた
しかしそれは公式では明かされない情報
MMとRRは互角以上の戦いをしていた
それは歴史を覆す情報でもあった
MMは負けを知らない
歴史はそうであった
その戦いの最中、初めて実戦に投入されたMM 四大聖剣
その四大聖剣の一本をRRは撃破している
この情報を見つけたのはフリードマンであった
ミセリのAAAであり、フォルツ連合の一人であるフリードマンならば情報収集は容易である
しかしそれはそこまでの話であった
「フリードマン…これ以上の機密の介入は…」
横から現れたカラシニコフがスクリーンを消した
情報収集をミセリのコンピューターでしていた
そのコンピューターを横から消されたわけだ
「お前の命に直結する」
「てめぇ、ダートの回しもんかァア!!」
フリードマンは考えなく拳を振るう
それは命を狙われていると言う焦りでもあった
しかし、その拳を跳躍で避けるカラシニコフ
「伊達にフォルツ連合ではないので…これくらいは」
カラシニコフは微笑む
温かみも無く、冷たさも無い
「…俺だってフォルツ連合さ。お前も敵ならば、今ココで…」
「いや、待って下さいよ。それはココですることではない…それは外ですることだ」
「!?」
「なるほど…稲次一馬…衝撃魔法を得意としているようだな…」
カリバーンのパイロットはマシンガンを構えながら二人に言う
「斉藤正人…貴様が得意とする魔法をココに出して見ろ…出なければ引き金を引く」
このカリバーンのパイロット ジェバ氏はとても短気である
幼少の頃、魔法がつかえると言うだけで苛められた
ジェバ氏は必死に勉強し魔法高校を首席で合格
そしてミセリ専属のテストパイロットになり、カリバーンの開発に携わった
人間狩り、旧人類の抹殺
それを任命された量産型MM カリバーン
その開発に
正人は自分の魔法を一馬や他の人間に見せていいものなのだろうか?
そう思った
「いや、こいつは今疲れて魔法出せないんだよ」
一馬は正人を庇おうとする
「うるせぇんだよぉ!!どーせ、出せねぇんだろう!!?」
カチッ!
マシンガンの弾が
鋼の塊が
正人を貫こうとする
全国ネットで映るダートの姿
その後ろにはミセリの重役が映る
過激派と呼ばれる連中の顔だ
「我々ミセリはあるべき結論に辿り着きました。魔法を使えない者を旧き人類、魔法を使える者を新しき人類とし、我々はとるべき処理をとります。人は新しいものがでれば古いものを捨てるでしょう?それと同じです」
ダートは微笑んではいるが心の中では…
「あの女と同じことを私はしているだけだ」
その瞳には自分の忌むべき、旧人類の妻が映っていた
11月11日 (日)21時37分 |連載小説『純血なるミセリコルデ』 │▲ |コメント(0) |トラックバック (0)
純血なるミセリコルデ・番外5 修羅になった男
その機体こそが東西南北、修羅闘者の中には最強の4人が存在した
東を任された修羅闘者 東原の乗機
その名もクリュウガ
それがそこにいた
宇宙空間に隕石の上、腕組をしつつ右腕をこちらに向けていた
右腕が向いている理由は先程、こちらに拳を放ってきたからだ
「東原師匠!?」
その拳は何度も見た拳の軌跡
「目は腐っていないようだね、トマージ」
続いてのニ撃目
その拳の軌跡はトマージのガバリの右足を吹き飛ばした
ひしゃげた足が宇宙空間に漂っていく
「構うことは無いよ。コクピットを狙わなければ君は死ぬ」
「何故貴方と拳・・・いや、剣を向けねばならない!!」
無情にも放たれていく拳
その拳は次々とガバリの左腕、左足、顔をと吹き飛ばしていく
「死なせても良いのか?ソードブレイカーという剣を握っている自分を」
トマージは嫌だった
崖から落ちそうだった自分を助け起こした腕が見える
それは過去の二人
東原の小さなその腕が自分をひょいと助けた
その時からトマージはその小さな修羅に想いを寄せていた
しかし、相手は修羅闘者であり、自分は総督の子である
言葉にすることも叶わない
再会、それは甘い言葉だったのかもしれない
自分はその言葉に甘えることで
死という言葉は甘く揺らめく
その修羅との再会は死を意味した
トマージはその死に甘えることで痛みを忘れられると思った
好きな人と戦うこと
逝った支配者の責任を負わされること
トマージは戦いたくない本心を隠し、自分を信じる者の為に戦っている
信念を貫き通す
その結果がこれか
トマージは嫌だった
「非情さ・・・そして、非情を温かみにする者」
それは東原の教えである
「貴方を殺すことで戦争が終わると言うのなら・・・私は・・・」
「馬鹿者がぁあ!!」
クリュウガの一撃がガバリに迫る
その拳に迷いは無い
今度こそ殺される
トマージはそれで良いと思った
しかし、そこで終わらせてはもらえなかった
そこには意志の力があった
「・・・?」
ガバリの刀がクリュウガの拳を受け止めていた
「私は・・・?」
その意志の力は散ったもの、生きているもの、まだ見ぬもの
共に全てトマージを信じる者の意思の力
「死なせてくれないのか・・・この私を?こんなにも私を苦しませているのに・・・」
刀がそうさせているのか?彼が自分でやっているのか?
いや、違うのだ
東原の術だ
東原の術により、一時的にガバリの操縦系統を奪われていた
彼女は弟子に殺してもらえないのであれば、弟子の機体に殺してもらおうと言うのだ
「ならば、非情を知ろう!!!」
トマージの流す涙は誰も知らない
いや、東原には分かっていた
トマージは右腕と体のみのガバリを動かす
「私も修羅の端くれ・・・散る者に情けは与えん!!」
トマージは泣いていた
散りゆく魂
そこに残ったのは空っぽな心だけだった
「私は所詮、名前を与えられようとも修羅だったのだ・・・」
「・・・」
「だが、トマージ・・・・・・・・・君の前だけは東原として死にたい。他の誰かに名も無き修羅として死ぬよりも・・・君には・・・」
「・・・」
「修羅として示しがつかないのは分かっている。師匠として散り際まで教えなければならないのも分かっている」
「・・・あ・・・」
「だが私は・・・人だったのだ。所詮」
「・・・東原」
こんな小さな体に全てを背負わせて
世界は理不尽だ
何故こんな世界の為に剣を握らねばならない
世界は理不尽だ
トマージは宇宙空間で東原の遺体を抱きしめながら泣く
少年は最後に師に世界の理不尽さを学ばされる
弟子は師匠を殺さなければならない
修羅の掟だ
掟は理不尽の塊であった
トマージは生きることを決意した
世界の為でも同士の為でも無い
東原
トマージはそう名乗ることを許された
師である東原の死を経て、自分は東原になった
トマージは自分の中で生き続ける師の為に生きることを決意したのだ
東を任された修羅闘者 東原の乗機
その名もクリュウガ
それがそこにいた
宇宙空間に隕石の上、腕組をしつつ右腕をこちらに向けていた
右腕が向いている理由は先程、こちらに拳を放ってきたからだ
「東原師匠!?」
その拳は何度も見た拳の軌跡
「目は腐っていないようだね、トマージ」
続いてのニ撃目
その拳の軌跡はトマージのガバリの右足を吹き飛ばした
ひしゃげた足が宇宙空間に漂っていく
「構うことは無いよ。コクピットを狙わなければ君は死ぬ」
「何故貴方と拳・・・いや、剣を向けねばならない!!」
無情にも放たれていく拳
その拳は次々とガバリの左腕、左足、顔をと吹き飛ばしていく
「死なせても良いのか?ソードブレイカーという剣を握っている自分を」
トマージは嫌だった
崖から落ちそうだった自分を助け起こした腕が見える
それは過去の二人
東原の小さなその腕が自分をひょいと助けた
その時からトマージはその小さな修羅に想いを寄せていた
しかし、相手は修羅闘者であり、自分は総督の子である
言葉にすることも叶わない
再会、それは甘い言葉だったのかもしれない
自分はその言葉に甘えることで
死という言葉は甘く揺らめく
その修羅との再会は死を意味した
トマージはその死に甘えることで痛みを忘れられると思った
好きな人と戦うこと
逝った支配者の責任を負わされること
トマージは戦いたくない本心を隠し、自分を信じる者の為に戦っている
信念を貫き通す
その結果がこれか
トマージは嫌だった
「非情さ・・・そして、非情を温かみにする者」
それは東原の教えである
「貴方を殺すことで戦争が終わると言うのなら・・・私は・・・」
「馬鹿者がぁあ!!」
クリュウガの一撃がガバリに迫る
その拳に迷いは無い
今度こそ殺される
トマージはそれで良いと思った
しかし、そこで終わらせてはもらえなかった
そこには意志の力があった
「・・・?」
ガバリの刀がクリュウガの拳を受け止めていた
「私は・・・?」
その意志の力は散ったもの、生きているもの、まだ見ぬもの
共に全てトマージを信じる者の意思の力
「死なせてくれないのか・・・この私を?こんなにも私を苦しませているのに・・・」
刀がそうさせているのか?彼が自分でやっているのか?
いや、違うのだ
東原の術だ
東原の術により、一時的にガバリの操縦系統を奪われていた
彼女は弟子に殺してもらえないのであれば、弟子の機体に殺してもらおうと言うのだ
「ならば、非情を知ろう!!!」
トマージの流す涙は誰も知らない
いや、東原には分かっていた
トマージは右腕と体のみのガバリを動かす
「私も修羅の端くれ・・・散る者に情けは与えん!!」
トマージは泣いていた
散りゆく魂
そこに残ったのは空っぽな心だけだった
「私は所詮、名前を与えられようとも修羅だったのだ・・・」
「・・・」
「だが、トマージ・・・・・・・・・君の前だけは東原として死にたい。他の誰かに名も無き修羅として死ぬよりも・・・君には・・・」
「・・・」
「修羅として示しがつかないのは分かっている。師匠として散り際まで教えなければならないのも分かっている」
「・・・あ・・・」
「だが私は・・・人だったのだ。所詮」
「・・・東原」
こんな小さな体に全てを背負わせて
世界は理不尽だ
何故こんな世界の為に剣を握らねばならない
世界は理不尽だ
トマージは宇宙空間で東原の遺体を抱きしめながら泣く
少年は最後に師に世界の理不尽さを学ばされる
弟子は師匠を殺さなければならない
修羅の掟だ
掟は理不尽の塊であった
トマージは生きることを決意した
世界の為でも同士の為でも無い
東原
トマージはそう名乗ることを許された
師である東原の死を経て、自分は東原になった
トマージは自分の中で生き続ける師の為に生きることを決意したのだ




